2006.9.10
僕は美大を出てこの仕事についているので、ある程度工具類は触ったことがあると思っていた。 ある時、舞台のお手伝いで釘を打つ事になったので舞台スタッフの方に「金槌貸して下さい。」と言うと「他人に、なぐりは貸さんねんけどなー」と言いつつ渋々貸していただいた。そのなぐり(金槌)は自分の持ちやすいように柄の部分を削り(先の金属の部分も形や素材が人によって違う)よく使い込まれていた。手に取ると見た目ほど重たくなく、しっくりとくる。 使ってみての第一印象は「なんだ、この使いやすい金槌は!」その時の衝撃は今も思い出せるほど強烈で、これぞ職人の道具!と言ったものが伝わってきた。 舞台さんは「がちぶくろ」と言われる道具入れに自分用の「なぐり」を入れている。よく使う物だけに道具へのこだわりとプロ意識の高さが伺える。 僕の知る金槌がただの道具から「料理人の包丁」のようにリスペクトされた道具に変わる貴重な体験となった。【ハヤシ】
by kavc_apf
| 2006-09-09 21:07
| KAVC
|
by kavc_apf
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
リンク
タグ
演劇
映画
ポップアップ絵本
アニメーション
ギャラリー島田
チェコ
マシュー・バーニー
KAVCホームグラウンドカンパニー
田中泯
写真
写し絵
劇団太陽族
結城座
建築
拘束のドローイング9
江戸糸あやつり人形結城座
今村源
山本夏彦
子ども
子どもとアーティストの出会い
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||